Vaughan Williams 150th Anniversary Recital
イギリスの心を奏でた国民的作曲家
民謡から未知の世界へ
2022年、生誕150周年を迎えるイギリスの大作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872~1958)。彼は生涯にわたり800曲以上のイギリス民謡を収集し、独自の「イギリス音楽」を確立させました。その音楽は、国土に根づいた「人々のための音楽」として国民の心を摑み、同時に新たな表現の世界へ発展しました。
本公演では、イギリスで最も愛されてきた代表作「揚げひばり」「グリーンスリーヴズによる幻想曲」をはじめ、歌曲、ピアノ独奏曲「山の湖」、今回が日本初演と思われるヴァイオリン・ソナタ、さらにトークでは交響曲についても触れるなど、ヴォーン・ウィリアムズの多面的で豊かな世界を様々な角度から紹介します。
田園的情趣だけではない、イギリスの魂を体現した音楽 ——— 演奏と解説と共に、その世界をたっぷりお楽しみください!
「ヴォーン・ウィリアムズ・プロジェクト」、スタート!
8月28日(日)〜10月17日(月)の期間、書籍と本公演のチケットの予約が可能なクラウドファンディングを開催しております。
クラウドファンディングにてご予約・ご支援頂いた方には、小町碧とプロジェクトのプロデューサー、林田直樹によるサンクスレターをお届けするなど、特別なリターンをご用意しております。又、コンテンツ配信も予定しておりますので、ぜひ本とチケットのご予約・ご支援を通じて、プロジェクトにご参加頂けましたら幸いです。
2022年10月31日(月)
19:00 開演 / 18:15 開場
小町碧(ヴァイオリン)、加藤昌則(ピアノ)
林田直樹(音楽ジャーナリスト・トークコーナー司会)
会場 銀座 王子ホール
(地下鉄 銀座駅下車 A12出口から徒歩1分)
曲目
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
グリーンスリーヴズによる幻想曲(編曲:ムリナー)
『旅の歌』より第7曲「私はどこへさすらう のか?」
『命の家』より第2曲「静寂の真昼」
ピアノのための「山の湖」
揚げひばり(ヴァイオリンとピアノ版)
ヴァイオリン とピアノのためのソナタ イ短調
全席指定 5000円
チケットお取り扱い:
主催:RVWプロジェクト実行委員会
後援:ブリティッシュ・カウンシル、一般社団法人日英協会
書籍 2022年秋刊行
『レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ 〜イギリスの声をもとめて』
サイモン・へファー 著、小町碧/ 高橋宣也 訳 加藤昌則 寄稿
気鋭のジャーナリストが描いた評伝。
日本語で読める初の伝記本、遂に出版!
ヴォーン・ウィリアムズが幼少期に過ごした家、リース・ヒル・プレイスにて撮影されたミュージック・ビデオもぜひご覧ください!ウェッジウッドとダーウィンの家系に生まれたヴォーン・ウィリアムズ。こちらの家は、元々ウェッジウッドの家でした(現在、ナショナル・トラスト所有)。
BBC 特集「Vaughan Williams Today」
BBC Radio 3、BBC World Service 小町碧 出演情報
BBC Radio 3 ドキュメンタリー番組「Music Matters」
トム・
アーカイヴ配信:2023年5月まで(下記リンクの32:11 より出演)
https://www.bbc.co.uk/
BBC World Service 総合ニュース番組「Weekend」
アーカイヴ配信:8月27日まで(下記リンクの14:04より出演)
https://www.bbc.co.uk/
BBC Radio 3 生放送番組「In Tune」
ライヴ・パフォーマンスとインタヴュー
アーカイヴ配信:8月16日まで
https://www.bbc.co.uk/
出演者プロフィール
小町碧 (ヴァイオリン) ロンドン在住。近年は演奏、作曲、執筆、レクチャー、テレビ・ラジオ出演など、多方面で活躍中。12歳でチューリヒ室内管弦楽団と共演してデビュー。以来、Tonhalle Zurich、ワルシャワ・フィルハーモニー、ウィグモア・ホール等、世界各地で演奏。英国王立音楽院の音楽学士・修士課程を首席で卒業。英国と日本を拠点に両国の音楽を国際的に紹介していく活動は、NHK、BBC Radio 3など、さまざまなメディアに紹介され、2013年にディーリアス協会から表彰された。2017年、ディーリアスの晩年の姿を描いた伝説の名著、Delius as I knew him の翻訳を手掛け、訳書『ソング・オブ・サマー ~真実のディーリアス』(エリック・フェンビー著、向井大策 監修、アルテスパブリッシング)が出版された。2018年〜2020年、ブリティッシュ・エアウェイズ機内番組「Midori Selects」プレゼンター。2020年よりブリティッシュ・カウンシル及び英国著作権管理団体、PRS Foundationのミュージシャン・イン・レジデンスを務める。2021年ミラノ ・デザイン・ウィークでは建築家・隈研吾氏の「Bamboo Ring」の音楽を担当。同年、英国政府、芸術・人文科学研究会議(Arts & Humanities Research Council、 AHRC)の博士課程研究者に選出され、ロンドン大学・ゴールドスミスにて博士課程研究を開始。クィーンズ大学(カナダ)英国キャンパス非常勤講師。
加藤昌則(ピアノ)東京藝術大学作曲科首席卒業、同大学大学院修了。作品はオペラ、管弦楽、声楽、合唱曲など幅広く、作品に新しい息吹を吹き込む創意あふれる編曲にも定評があり、多くのソリストに楽曲提供、共演ピアニストとしても評価が高い。王子ホール「銀座ぶらっとコンサート Caféシリーズ」(企画・ピアノ)、東京・春・音楽祭「ベンジャミン・ブリテンの世界」(企画・構成)、「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」(作編曲・構成)など、独自の視点、切り口で企画する公演やクラシック講座などのプロデュース力にも注目を集めている。作品は2012年オペラ「白虎」(第11回佐川吉男音楽賞)、2018年「Sixteenth Montage」(セントラル愛知響委嘱作品)ほか、数多くの作品を発表。NHK2020応援ソング「パプリカ」の合唱編曲も手掛けている。
最新CDは2017年発売「PIANOCOLOURS」(エイベックス・クラシックス)。2016年よりNHKFM「鍵盤のつばさ」番組パーソナリティーを担当。2019年より長野市芸術館レジデント・プロデューサーを務める。2022年4月、ひらしん平塚文化芸術ホール 音楽アンバサダーに就任。Official Website www.masanori-music.com
林田直樹(音楽ジャーナリスト・評論家)「音楽の友」「レコード芸術」編集部を経て独立。オペラやバレエからクロスオーバーや現代音楽まで、ジャンルにこだわらない自在な取材・執筆活動を行う。著書「クラシック新定番100人100曲」(アスキー新書)、「ルネ・マルタン プロデュースの極意」(アルテスパブリッシング)他。「婦人画報」他にて連載中。音楽之友社社外メディア・コーディネーター。